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和歌山県勤労者山岳連盟所属 わかやまハイキングクラブは自然に親しみ楽しく安全な登山をする仲間たちの会です。

TEL.

〒640-8390 和歌山市有本

 劔 岳

夏山集中登山として立山周辺で剱岳、立山三山、室堂周辺・弥蛇ヶ原をランク別に3パーティを編成して取り組んだ。剱岳コースは第1日目宿泊が剣山荘のため室堂を早く出発することから、総勢24名を乗せたバスは8日午前5時に和歌山を出発、室堂平には12時45分着、到着後は3パーティに別れて行動、第1日目の宿泊は剣山荘と雷鳥荘に分かれたが2日目は雷鳥荘に全員が集まり交流を深めた。それぞれのコースで青空のもと夏山を大いに楽しみ、10日11:40立山室堂を後にした。

剱岳コース リーダーH・M 参加5名
山行日 2015年8月8日(土)〜10日(月)
コース 8日 室堂13:00・・・ミクリガ池・・・雷鳥平13:20・・・別山乗越15:40・・・剱沢テント場・・・17:00剣山荘着
 室堂ターミナルは観光客でごった返し状態で「銘水百選立山の湧水」も水を汲む多くの人で順番待ち、13:00室堂を出発、雷鳥沢キャンプ場への長い階段を下り、帰りは疲れているので登り返すのが大変だなとキャンプ場から振り返って眺める。橋を渡り剱御前(別山乗越)へのジグザグの登山道を登るが2000mを越えているのに日差しが強く暑い。別山乗越から剱沢キャンプ場まで下りる。テント場には剱岳を目指す登山者のテントが所狭しと張っている。向かいに見える剣山荘まであと少し、剣山荘には予定時間とおり到着。



雷鳥沢テント場横の橋を渡って

別山乗越へ、雪渓のなかを歩く



別山乗越へ、日差しが強く暑い


別山乗越到着、小休止


剱沢キャンプ場手前で剱をバックに 


別山尾根下部に残る雪渓


9日 剣山荘3:15・・・一服剱4:00・・・前剱5:00・・・6:15剱岳山頂6:40・・・前剱7:50・・・一服剱8:50・・・9:20剣山荘10:00・・・別山乗越11:30・・・雷鳥荘13:40
朝2:30起床、3:00に全員小屋前に集合し軽くストレッチをして3:15出発、すでに何組かのグループは出発している。ヘッドランプを付け小屋の左脇の急坂を登る。休憩途中で振り返ると登山道は光の列、剱を目指す後発の登山者のヘッドランプの光、遙か遠くに町の夜景が輝いて見える。2618mの一服剱に着くが周りはまだ暗い。途中で艶やかなご来光を拝みながら進むと前剱、周囲も明るくなり前方には鮮明に剱岳の岩肌がそびえ立つ。下って行くと切り立った稜線に細い鉄製の橋がある。ここまで何回か鎖場を登ってきているので高度感はあまり感じない。橋を渡ると急峻な岩壁をトラバースこのD番鎖から危険度が増すと言われている(剱岳の主な鎖場には、番号や名前が付けられていて案内銘板もある)。一旦大きく下った後、コースの最難関へ突入、まず「平蔵の頭」垂直に立つ岩壁を鎖で登る。登った後、高さ20m位の垂直な岩壁を鎖一本で降りる。ここは登りルート、下りは別ルートとなっている。「カニの
タテバイ」はほぼ垂直に見える岩壁を登る。朝早く出たので渋滞はない、鎖や鉄の足場が設置され登ってゆくと手ががり、足がかりはいくつもあり三点支持をしっかりとれば想像したより登りやすかった。「カニのタテバイ」を越すと下りルートとなる「カニのヨコバイ」取り付きと合流する。登りの核心部は終わり、最後は急峻なガレ場を登れば剱岳山頂(2999m)6:15着、小さな祠のある山頂からは360度の大展望、立山三山、後ろ立山の山なみ、鹿島槍ヶ岳、五竜岳・・・、富士山の見えたらしいが気がつかなかった。
下りはすぐに「カニのヨコバイ」最初の一歩がオーバーハングになっていて足の置き場が難しいと聞いていたが取り付いてみると分かりやすかった。長い鉄梯子を下りると平蔵のコルのトイレ前に降りる。しばらく進むと「平蔵の頭」の登り、帰りは登ってきたルートと違う斜面を登る。下りきり登りルートを見るとツアー客で渋滞の列、30人くらい並んでいる。剣山荘に9:20下山、往復6時間の剱岳





平蔵の頭むけ登る 5:30



カニのタテバイ手前トラバース、右は源治郎谷


カニのタテバイを先行パーティの動きを見て取り付く準備 


タテバイへ、岩に打ち込まれた鉄棒と鎖を頼りに三点支持で 

剱岳山頂(2999m)


山頂から展望、八ツ峰方面



別山尾根と剱沢、奥に室堂が見える

かにのヨコバイ手前で


ヨコバイ通過



下山も一服剱まではアップ・ダウンが続く

前剱から薬師岳



一服剱から前剱、浮き石が多く落石事故多発地帯


一服剱まで下山


一服剱で、危険箇所の下山も終わり一服


剣山荘近くまで下山、朝、小屋を出て6時間の剱も
終了間近


10日雷鳥荘・・・玉殿岩屋・室堂周辺散策・・・室堂ターミナル11:40=バス=和歌山


朝の雷鳥沢テント場風景

ライッチョウにも出会えたし

ライチョウの砂浴びも見た


剱岳山行では、「カニのタテバイ」「カニのヨコバイ」と岩場の危険性が言われている、岩場通過は緊張感を持って慎重に登下山するので恐怖感はなかったが、前剱からのガレ場を下山途中で休憩していたそばを頭大の落石が2個飛んでいった。危うく事故に巻きこれそうになり全員肝を冷やした。落石は落としても、落とされても後味が悪い。ガレ場での足の置き方、浮石への対処等一人一人気をつけなければ重大な事故につながる
 


バナースペース

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