和歌山の登山の会　わかやまハイキングクラブ　和歌山県勤労者山岳連盟所属　

　立山室堂〜劔沢〜仙人池

・実施日　　　2022年　８月　１日（月）〜　４日（木）
・リーダー　　H・M　　　参加者　　５名　　　ランク　　C

[8月1日 (月)　]
　JR和歌山駅東口 3:50==＝高速=立山IC=== 10:05立山駅===ケーブル・バス==＝
　11:50室堂 12:10・・・12:50雷鳥沢・・・14:30劔御前小屋
[8月2日 (火) ]
　剣御前小屋5:30・・・6:10劔沢キャンプ場 ・・・8:00長次郎出合・・・8:40真砂沢ロッジ
　・・・10:20二股 11:05・・・14:10仙人池ヒュッテ
[8月3日 (水)　]
　仙人池ヒュッテ 5:35・・・7:15二股 ・・・8:55真砂沢ロッジ 9::00・・・
　11:45 劔沢小屋12:15・・・15:30雷鳥沢ヒュッテ
[8月4日 (木)　]
　雷鳥沢ヒュッテ8:00・・・室堂8:30 ===11:00立山駅===立山IC==高速===
　 18:00JR和歌山駅東口　解散

裏劔山行は前回2019年に計画したが、台風19号が来襲し途中で撤退となり、四年ぶりに念願の裏劔へ行く事が出来ました。
当日は早朝に和歌山を出発。立山駅に予定通り到着したが、近くの駐車場は満車、駅から離れた駐車場に止めて駅まで歩く。ケーブルカー、バスはお昼前の時間帯で混雑もなく、順調に室堂に到着。
劔御前小屋で休んでいると、外で何か撮影している様でしたので覗くと、モデルの様な女性がザックを背負い立っていた。NHKBSにっぽん百名山の撮影で、明日剣岳へ登る予定との事、間近で撮影している所を見ることが出来た。
二日目、今日一日は晴天間違いなし。朝食は5時から、明るくなってから劔御前小屋を出発。
劔岳を正面に見ながら劔沢キャンプ場へ、警備派出所で劔沢雪渓の状態を確認。
劔沢小屋から劔沢右岸を下り、クロユリの滝下でアイゼンを装着し、残雪豊富な雪渓を快適に下降する。振り返ると真青の空に剱岳と雪渓、思わずため息が出ます、来て良かったです。
平蔵谷出会、長次郎谷出合を過ぎてアイゼンを外す。ここから滝を左岸に捲いて、不安定な岩の上を注意しながら歩くと真砂ロッジは直ぐ目前。
真砂ロッジから左岸を下り、途中に雪渓が現れるがアイゼンは装着せずゆっくりと進む。
暫らく進むと左岸の岸壁にクサリと足場に丸太を束ねて取り付けてある箇所に出会う。
トラバースするのだが、丸太は縦に変形していて足元をしっかり確保しないと滑り、またクサリに体重をかけるとのけぞり、眼下には水量豊富な雪解け水が音を立てて流れ、緊張しながら通過する。
二股の吊り橋を渡ってから仙人新道に入り急坂を進む。
中間地点手前で靴のトラブルが発生したが、何とか修復でき、休みながら高度を上げる。
途中にあるベンチから望む裏劔、三ノ窓雪渓、青空のロケーションは素晴らしい。
ただこの仙人新道は想像していた以上に急坂で、仙人峠からヒュッテの屋根が見えた時はホッとして足取りも軽く到着。夕暮れの、仙人池に映る剱岳、八ツ峰を眺めながらビールで乾杯。
休憩後、木で出来たお風呂に入り、一日の疲れを癒す。山小屋でお風呂があるのがうれしい。
三日目はお昼過ぎから天候が崩れる予報。朝食前に仙人池に映る朝焼けの裏劔、八ツ峰を見に行ったが、あいにくの雲で朝日がささず、朝焼けは鑑賞出来なかった。
帰りは昨日の逆コース。仙人新道、二股、真砂ロッジと曇り空で歩きやすく順調に進む。
劔沢雪渓に入り、長次郎谷出会い付近からガスと時々吹き卸しの強い風が吹き始めた。
雪渓は写真等で見ると平面ですが近くではコブになってあり、所々青く凍っている。安易にアイゼンを置くと滑る恐れがあるので、一歩一歩踏み込んで確実に登って行く。劔沢キャンプ場を過ぎたあたりからついに雨が降り始めた。時々吹く突風に悩ませられながら別山乗越の稜線を越えて、雷鳥坂の標高が下がるにつれて風は弱くなり歩きやすくなった。
4日目は朝から雨。立山近辺の雨は小降りでしたが高速に入ってから、北陸地方で災害になる程の線状降水帯からなる豪雨でした。高速道路では、運転に細心の注意を払いながら一路和歌山へ帰ってきた。今回のコースは、長時間コースで雪渓、鎖、ロープ等危険個所が多く、又急登、急坂でかなり厳しい山行でしたが怪我なく無事に終われほっとしています。
残雪豊富な日本三大劔沢雪渓をひたすら下り、真青な空に浮かぶ剱岳、又仙人新道の急坂を上り、仙人池に浮かぶ裏劔、八ツ峰等素晴らしい景色を堪能出来る四日間でした。


　夜明け

　剱岳

　劔沢雪渓を下っていく

　青空と雪渓





　雪渓を登る

　岩の河原

　丸太とへつり

　裏劔と三ノ沢

　仙人池に映る裏劔

　八ツ峰

　朝の仙人池に映る裏劔




　

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