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わかやまハイキングクラブは山を愛し自然に親しむクラブです。

聖岳〜上河内岳

実施日  2017年7月26日(水)〜29日(土)例会
リーダー H・M  参加 5人 ランク C
日程・コース 26日 和歌山==白雲荘泊
27日 宿==聖沢登山口・・・岩頭滝見台・・・聖平小屋泊
28日 小屋・・・小聖岳・・・前聖岳・・・聖平小屋・・・南岳・・・上河内岳
 ・・・茶臼小屋泊
29日 小屋・・・ウソッコ小屋・・・ヤレヤレ峠・・・茶臼岳登山口==
 和歌山

 昨年の荒川三山に続き、南アルプス縦走パートUとして聖岳か
ら上河内岳を縦走した。
主峰は標高3013mの聖岳岳、東へ張り出す尾根上の奥聖岳、南側
の小聖岳を従える南アルプス最南端の3000m級峰である。山深い
南アルプスの中でもとりわけ奥深く、世俗を脱した聖なる山とも言
われている。26日は畑薙第一ダム駐車場でテント泊の計画であった
が、着くころにはドシャ降りの雨。結局、白樺荘にお世話になる。
おかげで温泉に入り、布団で寝られ体調は万全、明日からの登山に
備えることが出来た。

27日、白樺荘からバスに乗るが、このバスの運転手、横柄でお客を
乗せてやっているといった態度に呆れた。聖沢登山口からは、深い
樹林帯の中、延々と急登。息を弾ませながら黙々と歩く。沢が多く、
ガレ場のトラバース、壊れそうな濡れた吊り橋等スリルは満点。岩頭
滝見台からは、山腹から流れ落ちる二本の細長い滝が見え、見晴らし
は最高。聖沢に入ると傾斜が緩み、橋を二本渡ると聖平小屋。ヘトヘ
トの体に越冬した賞味期限切れのビールで乾杯。

聖平小屋
 
小屋とトイレが離れていて、長靴に傘をさしてのトイレは初体験。
(但し、水洗で山小屋とは思えない程、綺麗でした。)
夕食の時、相席した人は百名山の源流の水質を研究しているとのこと。
聖平小屋の水は、アルカリ性で「この水でコーヒーを飲むと、最高に
おいしいですよ」と言っていた。(この人とは茶臼小屋まで一緒にな
る、我々仲間内では「水の先生」で通っていました)
  
28日 東の空は、真っ赤な朝焼け。予報は曇り、今日一日雨が降らず
に持ってほしい。薊畑あたりまで登ると大きく展望が開け、ガスの切
れ間から富士山が顔を出してくれた。小聖岳から前聖岳は、急登のガ
レ場を九十九折りに登って行く。
頂上は、ガスがかかってないものの展望は良くない。

富士山が見えた

小聖岳

痩せ尾根を聖岳に向かう

聖岳(3013m)日本アルプス最南の3000m峰で
  絶妙のタイミングでH君がオレンジを出し、疲れた体が生き返る。
小屋にデポしている荷物を取りに戻り ここまで5時間、少し早いが昼食
にする。
木道を200m程歩いて、左へ行く。これから向かう上河内岳、茶臼岳。縦
走路のアップダウンを繰り返しながら進むと南岳。ここから少し下ると、
高山植物の見事なお花畑をトラバース。一面に咲く色とりどりな可憐な花
びらに疲れた体が癒される。
上河内岳の肩にザックをデポして上河内岳頂上へ。この頃になると空模様
が怪しくなってくる。茶臼岳へ向かう途中から雨が降り出し、雨具を着る。
茶臼小屋分岐から茶臼岳まで往復50分。雨の中、展望も期待できないこと
から茶臼岳登頂は、断念した。
茶臼小屋も越冬した訳ありビール、トイレも聖平小屋と同じく離れた場所、
雨の中大変です。夕食は刺身に豪華なおかず、これだけは聖平小屋より良
かったです。


南岳(2702m)山頂 

上河内岳(2803m)


奇岩、竹内門の間を抜けるメンバー

29日 朝方まで雨。出発時には雨は、やんでいたが一面のガス、小屋からは
樹林帯の中をひたすら下る。横窪沢小屋では、お茶のサービス嬉しいです。
ウソッコ沢小屋から四か所の壊れそうな濡れた吊り橋を渡っていくと沢筋に
出る。所々石の間に鉄板を敷いた登山道、濡れているので滑って危険この上
ない。バスの時間に余裕が出来たので、ヤレヤレ峠でコーヒータイム。
この先、畑薙大吊橋を渡ればバス停。ホット一息入れる。

ウソッコ小屋

  ヤレヤレ沢で小休止

 

吊り橋を渡ります。一部、画像を加工しています
山行中に見かけたお花








 今回の山行は、午後から雨に遭うことが多かった。ルート的には特に
危険な個所はないが、沢筋のザレ場、壊れそうな濡れた吊り橋、濡れた
鉄板道等危険を予知しながら歩かないと一歩間違えれば事故につながる。
南アルプスは稜線に出るまで急登、急坂の登山道、体力勝負。
大変だからこそ達成感があり、楽しい思い出となりました。